京都市中京区河原町三条上る
カトリック河原町教会…都の聖母小聖堂
京都河原町教会には主聖堂のヴァリオンホールの地下にもう一つの聖堂があります。
その小聖堂には「都の聖母」と名付けられたブロンズ像が安置されていて、これは1873年パリミッション会のヴィグルー神父によって将軍塚に埋められました。
その6年後に京都に赴任したヴァリオン神父により掘り出され、1890年京都で初めて献堂された河原治教会に安置されました。
それにちなんでこの地下の小聖堂は「都の聖母」小聖堂と名付けられ、ヴァリオン神父により掘り出された都の聖母像は現在ここに安置されています。
この聖堂は2004年に作られたもので壁面が珪藻土の土壁で塗られ、聖母が土の中に埋もれていた時をイメージして作られています。また、ダウンライトの柔らかい光が空間を包み込み静かな聖堂の中が別空間のように感じることが出来ます。
50人弱がミサを行える広さのこの小聖堂では、火・水・金曜日の夜間のミサが行われています。
20人あまりで行われるミサはいつも神聖な雰囲気で、日常では感じることの出来ない静かな時間の中に祈りも深まってゆきます。
一人でこの聖堂の中にいるとそんなに大きくない空間なのになぜか圧迫感も感じず、むしろ日常の空間から離れた開放感を感じます。
この開放感を逃避と呼ぶのか…それは人それぞれの心の感じ方でしょうが、いまの現代社会の慌ただしさや殺伐とした空気感を思うとき、誰もいない空間に身を置いて少し黙想などでもして自分の心を見つめ直すことも必要かと思います。
この市街地の地下にこうした聖域とも呼べるような場所があることを、ほとんどの人が知らないでしょう。
そうれはちょうど、聖母マリア像が将軍塚に人知れず埋められていたことと重ね合わすことが出来るのではないでしょうか。

